名古屋駅を出発し、室町幕府時代に築城された犬山城へ向かいます。木曽川沿いの丘陵にあり、別名白帝城とも呼ばれています。城の名前は、李白の詩「白帝城早出」を彷彿とさせます。
犬山城は、日本に現存する十二天守の一つで、比較的古い様式をしています。姫路城、松本城、彦根城とともに「日本四国宝城」の一つとしても知られています。外3階、内4階、地下2階と、日本の城としては珍しい造りです。
続いて、約80年前に大井ダム建設のために木曽川をせき止めた際にできた人造湖、恵那峡へ。 1920年に地理学者昴重氏によって恵那峡と名付けられました。恵那峡は大井ダムで木曽川をせき止めてできた人造湖から始まり、中津川上流まで、自然の浸食によってできた奇岩が点在しています。
地面を突き抜けたような「傘岩」は国の天然記念物で、茶色い苔に覆われた赤い岩とともに、渓谷の奇岩・岩石の代表です。春には、レン公園に約200本の桜が咲き、美しいツツジを引き立てます。
夏は、赤い永奈橋が濃い緑の木々に映え、秋は紅葉やカエデが湖面を彩ります。冬はオシドリやムクドリが飛来し、野鳥観察にも最適です。一年を通して、恵那峡の魅力は多彩です。
次に、江戸時代に作られた中山道69ヶ所の宿場のうち43番目である馬籠宿を訪れます。中山道の起点である江戸日本橋から約332キロ離れており、険しい山道の両側に石が敷かれています。
徳川家康が天下を統一した後、彼は道路の改修に着手しました。江戸(東京)を起点として合計5つの道路が建設されました。その中で、540キロの「中山道」は商人が移動する唯一の道となりました。
馬籠宿の通りは今でも当時の石畳が敷かれており、両側の木造家屋にはさまざまな店が入っています。古い茶屋、居酒屋、美術品店、ホテルがたくさんあります。各家の前には色とりどりの花が植えられています。当時使われていた井戸や水車が保存されており、昔の雰囲気を醸し出しています。
最後に、魅力的な小さな場所である妻籠宿を訪れます。馬籠宿と妻籠宿を結ぶ宿道は現在ではハイキングコースとして人気があり、ミシュラン・グリーンガイドで一つ星を獲得しています。